読むと元気が出る本書籍名:セーラが町にやってきた著者名:清野 由美 出版社:プレジデント社 紹介:町に会社に、行く先々で大旋風!アメリカ生まれの日本好き、「台風娘」の大活躍を描きます。 感想:以下の点に共感しました。 ・セーラは言う。「私に何か能力があるとすれば、それは粘り強さなんだと思います。何かをやりたいのだけれど、なかなかできないと嘆く人は、きっと粘りが足りないんです。交渉力とは粘り勝ちする能力のことなんですよ」 ・高度経済成長の時代だった20世紀後半には、企業は利益を上げることが第一の存在理由だった。おかげで日本の経済は敗戦国にもかかわらず、飛躍的な発展を遂げた。が、21世紀の企業には利益とは違う別の価値観が生まれてくる、と市村は説く。それは「企業の存在感」、あるいは「企業の自己実現」と言い表せるものだ。 ・彼女(セーラ)が内に守るただひとつの黄金率は「効率の悪いことに、未来のビジネスチャンスは眠っている」という、骨太といえば骨太、単純といえば単純な原則だ。つまり彼女は、計算がからきしダメという、一見戦略家にあるまじき、稀代の戦略家なのである。 ・彼女は、日本各地で知名度を得た町起こしの現場を訪ね歩くなかで、「町起こしは成功した後、すぐに色あせる」という現実をいやおうなく知らされた。 |